うつを悪化させないためにも診断はとても大切です

ドクター

なりやすい人の特徴

頭を抱える男性

一人ひとりが持つ素質と性格、そして考え方など様々な要因が重なってうつ病になることがあります。現在置かれている環境や生活習慣もうつを発症するきっかけが潜んでいる場合もあります。そのため、うつは誰もがなるかもしれない病なのです。現在、日本国内でうつを発症している人は100万人を軽く超えています。うつ病の要因や仕組みは現時点ではっきりと解明されていない分、何故うつ病になるのかを性格と性質的な視点から探ることが重要です。

精神科はうつ病を診断する際に気質を元にすることがあります。この気質は性格を作るための基盤になります。かかりやすい人は循環気質や執着気質、メランコリー気質などに分類することができます。最初に挙げた循環気質は活発な躁の状態と抗うつ状態を何度も繰り返すことで名付けられたものです。温かみがあり、気分があがるとユーモアで人を楽しませてくれます。一方で置かれている状況に振り回されやすく、一つのことに対してくよくよする場面が見受けられるでしょう。感情に波がある点も循環気質の特徴といえます。また、社交性に長けており仕事熱心な性格がなりやすい執着気質は、几帳面なので何をやらせても完璧にこなすことができます。ただ責任感が強いので白黒をはっきりとつけたがる傾向にあります。このタイプは頭を柔らかくして考えることが上手にできないため、燃え尽き症候群の症状から一気にうつへ移行します。メランコリー親和型気質は、保守的なタイプにみられるうつ症状です。生真面目な分、融通が利きません。また、周囲とのトラブルを避けるために頼み事を引き受け続けたことで責任感が生じ、メランコリー親和型気質を発症するケースもあります。

うつ病の診断を受けた患者は、考え方やなりやすい性格を持っていることが大半です。例えば几帳面で真面目だと、一つの物事に対して真剣に取り組むため時間を忘れることがあります。そのため息抜きが上手にできず気分転換が苦手なので自分を追い詰める傾向が強くなります。このような場合は、他の人よりもうつ病になりやすいでしょう。自分が思っていることや感じていることが伝えられない場合も、心にストレスを溜めやすくなるので一人で抱え込まず感情や悩みを吐き出す場を設けることも忘れてはいけません。このようなタイプは、平気なふりをするのが上手なため、微笑みうつ病と診断される可能性があります。

うつ病の原因は一つではありませんが、最も有力なのは遺伝的要因でしょう。例えば親子や兄弟がうつ病の診断をされた場合、家族で発症する確率は1倍から3倍になります。また一卵性双生児だと20%から90%の確率でもう片方も発症すると考えられています。ただ、遺伝も個人差があるため、気になる症状がある場合は診断を受けるために心療内科へ受診すると良いでしょう。